ふぐの白子って何?
ふぐの白子、特にとらふぐの白子とは、この世で一番美味しいものである。
(海原雄山「美味しんぼ」より。)

まぁ、ふぐ白子の美味しさは置いておいて大体、白子って何でしょう?
ふぐの白子って言うのは、ふぐの精巣のことです。
ふぐは肝臓や卵巣などに毒を持っていることが有名ですよね?
でも大丈夫。
ふぐの白子には毒はありません。
冬が近づくとオスのふぐは繁殖のため白子を大きく太らせます。
↓こんな感じ。

この丸々と太った白子ときたら、それはもう・・・
ですので、当然ふぐは毒の卵巣を持っているメスよりも、この世で一番美味しい白子を持っているオスの方が断然高価なんです。
美女の味って?
中国ではふぐの白子のことを「西施乳」と呼びます。
じゃあ西施って何でしょう?
実は西施って言うのは人の名前なんです。
楊貴妃らとならぶ中国四大美女の一人に数えられています。
なんせ西施さんを送られた王様、西施さんに夢中になって、国政をほったらかし、贅の限りを尽くし、ついには国を滅ぼすことになったのです。
一国をつぶすほどの美貌を持ってたんですね。
その西施の「乳」のように美味しいという意味です。
一般人にとって、西施さんは出合ってお話するのはおろか、一目見るのも難しかったでしょう。
その西施さんの乳ぐらい美味であるとのことですから、想像を絶する味と言う意味だと思います。
ふぐの白子ってどれくらい美味しいの?
実際どれくらい美味しい?って聞かれても・・・
なんといいますか、ふぐの白子の魅力って言うのは、舌に乗せるととろけるような滑らかな舌触りと、鼻腔をくすぐるほのかな甘みと、他に比べるものの無い豊かな味わいと。。。
って書いている内に、自分が食べたくなっちゃいました・・・
ふぐの白子は、すごく繊細な味なんです。
もっとふぐの白子の魅力について知りたい人は、「美味しんぼ」を要約してあるサイトがありますので。
→「美味しんぼファンのサイト」
このページの2番目のコラム「魚の醍醐味」。
鯛、タラなども白子をよく食されますが、その中でもふぐの白子は別格ですね。
ふぐの白子だけで買える?
ごめんなさい。
白子だけでは販売できません。
ご存知の通り、白子はオスだけしか持っていません。
ですので、いい白子をそろえようとすると、どうしても数が限られてくるのです。
あまり良くない白子なら、数を揃えられるかもしれませんが、それではせっかく買っていただくお客様にご迷惑です。
それに色んな食べ方がありますが、ふぐの白子はてっちりの一品として、鍋で食べるのが一番美味しいと思います。ですから白子だけを販売することは出来ないのです。
いつでも白子はある?
とらふぐの産卵期は5月ごろ。ですので冬に栄養を蓄え、産卵に備えるのです。
そのため白子は12月を過ぎないと大きく育ちません。ふぐの販売は11月〜3月ですが、その中でも12月以降しか販売できません。
あまり育ってない白子、とらふぐ以外の安価なふぐの白子ならご用意出来るのですが、そんなことは本田鮮魚店のポリシーに反します。美味しい時期だけお召し上がりください。
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