タラバガニはヤドカリの仲間ですが・・・

そう、タラバガニはヤドカリの仲間です。カニって呼ばれてるのにゴメンナサイ。でもカニの仲間じゃないのか?って言われたらそうでもないです。だってあなただって、会社の一員だったり学校のクラスの一員だったりしても、他のグループの人と遊んだりするでしょ?人間だってサルの仲間だけど哺乳類って言う意味では犬とも仲間だし、同じ地球に住むっていう意味ではカニやヤドカリとも仲間と言えなくもない。We are the World!

とまあ、戯言はこれくらいにして、まずは簡単にタラバガニがどんな分類をされているのか見てみましょう。

上の図の通り、大きくはエビ目(十脚目)ということでエビとカニは大きく仲間です。そこから大雑把に言うとクルマエビ+サクラエビとそれ以外に分けられます。つまりイセエビやロブスターやザリガニは、クルマエビよりカニに近い仲間なんですね。なんとなく納得。そこからさらに細分化され、タラバガニはヤドカリ下目に含まれます。

ちなみに昔は尻尾(エビは身のところ、カニはふんどし)の長さと形で、長尾亜目(エビ)、短尾亜目(カニ)、異尾亜目(ヤドカリ)と分けられて、ロブスターなどもクルマエビの仲間とされてましたが、研究が進んでクルマエビよりカニに近いってことが分かり、2010年代に上記の分類になりました。

ヤドカリ下目とカニ下目の違いは?

ではヤドカリ下目(タラバガニなど)とカニ下目(ズワイガニなど)では何が違うのでしょうか?一番大きな違いは脚の本数です。

ズワイガニ

 
 
ズワイガニは片側に脚4本+ハサミ1本で両側合わせて10本の脚があります。まさに十脚目。

タラバガニ

 
 
一方タラバガニは片側に脚3本+ハサミ1本で両側で脚は8本しかありません。実は一番小さい脚はすごく小さく退化しています。なのでお腹側をよく見るとタラバガニにも小さな脚があります。ヤドカリの場合は貝殻を支えるのに使っています。

なぜタラバ「ガニ」って呼ばれるの?

ヤドカリのくせになぜタラバガニって呼ばれるのでしょうか?それは分類される前からその名前が定着したからと言えます。名前の由来はタラの漁場で獲れたカニだから。漢字で書くと鱈場蟹。

見た目もカニ、食べてもカニ。タラバガニと名前を付けたであろう、漁師や魚河岸の人たちが、タラバガニを見て「ヤドカリの仲間だ!」と分かるはずもありません。また後の研究でタラバガニがヤドカリの仲間と分かったからと言って名前を変えるわけにもいきません。ってなわけで、タラバガニはそのままタラバガニと呼ばれるようになったのです。

ちなみに・・・

タラバガニだけじゃなく花咲ガニもヤドカリの仲間です。

僕はどれも食べたことがありますが、確かにタラバガニと花咲ガニはヤドカリっぽい味がするような気もしないでもないこともない。ヤドカリは食べたことありませんが。
参考:4大ガニセット食べた!

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