sakanaya

著者プロフィール
名前:本田和也
職業:ネットショップ店長などネット関連
出身:京都
現在は東京都在住、妻と娘の3人家族です

父親が魚屋を営んでいた関係から、2003年より本田鮮魚店という魚を販売するネットショップを運営していました。2021年の未だに、魚をネットで販売するというと結構驚かれますが、当時はそれだけで会う人に名前を覚えてもらいました。まあ親父は昔気質、未だにガラケーの昭和のオヤジなのでネットでの販売にこぎつけるまでかなり時間を要しました。

ネットショップのキッカケ

やり始めたキッカケは僕が大学を卒業し、就職してからのこと。新入社員だった僕は当時の職場で、部長にふぐを食べさせてもらった。当時、職場があった奈良県の界隈では一番とも二番とも言われるふぐの名店だ。そうとうお値段もお高い。そこで部長が「どうや、お前んちのふぐより美味いやろ」と偉そうに言ってきた。とはいえ別に部長が金を払ってるわけではなく、懇親会費ということで会社からきっちりお金が降りてる。金を払ってるわけでもないのに偉そうに言いやがってと思ったが、部長とは元来そういう生き物なのだ。だが僕はその言葉に怒りを覚えた僕は、部長に対し、バシッとこう言ってやった。

「はい、ここのふぐは美味しいですねぇ~~~」

当時は天下無敵のサラリーマン。上の方には逆らえません。だけど内心「大したこと無いな」と思ったわけです。

これなら勝てるんじゃないの?

いかに奈良の田舎といえども、それなりに人生経験を経て美味いものも食ってるはずの部長がこれである。こりゃうちの親父の魚は、意外とレベルが高いんじゃないか?って思ったわけです。そして僕の本命は鱧(はも)でした。鱧を薄く切り出してしゃぶしゃぶにする。これが魚屋の息子歴25年だった僕の大好物でした。

ふぐは勝てる公算がついた。鱧なら圧勝じゃないの?

ってことで、2003年からサラリーマンをやりつつ、魚屋のネットショップを運営しました。当時はふぐを販売するネットショップも少なかったし、鱧はネット中探してもうちだけでしたね。ふぐも鱧も季節商品なので、冬はふぐ、夏は鱧というラインナップで販売していきました。最初はなかなか売れず苦労しましたけど、最終的には年末年始分は10月の予約販売で即日完売するほどになりました。鱧に関しては当時は日本で一番、インターネットで販売したサイトだったんじゃないかなと思います。リピーターのお客様も増え、お手紙をいただいたり、一人のお客様にはご自宅に招待してもらったり、個人的なお付き合いまで出来るようになりました。そんな感じで16年間販売し、父の高齢にともない2019年にお店を閉じました。

小さい頃はかに三昧

親父が魚屋ということもあり、ふぐやハモはもちろんのこと、カニはもう美味しいのばかり食いまくっていました。あるとき、その日の夕食がカニだと言うことを母に聞かされ、妹にその旨伝えると・・・

「またカニ?」

と、本当に嫌そうに聞かれたことを覚えています。彼女曰く、ハンバーグか唐揚げが食べたかったと。そのくらいカニとかそういう高級食材を食べ尽くしてきました。正直僕も、カニは食べるのが面倒くさいので、そこまでテンション上がってなかったと思います。

親父が魚屋を辞めたので、今はそういう高級食材は滅多に口にすることはありません。あのときもっとありがたく頂いておくべきだったと、今更ながら後悔しています。

カニは扱わん

さて、親父の魚屋ですが、ふぐとハモのネットショップは好評でした。さらなる売上を目指すべく、カニの販売を親父に何度か提案したことがあります。

しかし親父は

「カニはやらん」

の一点張りです。

なんでも、カニを通販でやるなら、冷凍か茹でたものを送る必要があります。生のカニって流通量が少ないし、そもそも入荷がとてもむずかしい。だからと言って冷凍モノを扱うのはポリシーとしてやりたくないし、大量に販売するには大きな施設が必要です。また茹でたカニも商品確保が難しいから、これもやりたくないと。そんなわけで、カニは今まで一度も扱っていません。

しかし、僕も魚屋の息子のはしくれ。

カニのことについても、一般の方に比べたらいろいろ知ってます。美味しいカニ、美味しくないカニは見分けがつきます。なので皆様にいろいろお伝えできればと思い、カニについて知ってることを書いていくブログを立ち上げたってわけです。良ければ参考にしてみてください。

魚屋がこっそりリピートしているカニ通販

かに本舗
12年連続でネットショップ大賞1位のカニ通販ショップ。正直、冷凍のカニがここまで美味しいとは驚きました。元魚屋の僕がこっそり通販で何度も買っています。両親やお世話になった人への贈り物にも使っています。

 


 

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