ロシア産のズワイガニと国産のズワイガニの味の違い
僕が小学生とか中学生のころ、魚屋の父親が店で売れ残ったカニをよく持って帰ってきてました。その際、
「このカニは国産だから高い」
と、自慢げに言ったと思えば、
「このカニはロシアだからそこそこ」
と、何か自身無さそうに言ってた記憶があります。
僕はその当時はカニが嫌いな子供(バカ!)なので全然興味無かったんですが、ロシア産国産談義はよく聞いてました。うちの父親だけじゃなく、世間的にもこの時代はカニが国産かロシア産かの話題が多かったように思います。ロシア産のカニを国産と偽って売ってる業者がいるとか。
そもそもロシア産のカニって、そんなに味が落ちるのでしょうか?
基本的にカニ自体は、国産のカニとそれほど変わりません。
なぜなら国産カニもロシア産カニも、同じような海域で獲ってるわけですから。住んでる場所が同じですし、海底に国境はありませんし。ただ、寄港する国が違うだけなのです。
カニにかぎらず、海産物は獲れた海ではなく、水揚げされた場所で産地が違います。国内でも同じようなことがあり、全く同じ場所で獲ってるサンマが、寄港する場所が異なるため北海道産と岩手産で分かれたりもします。
だからカニ自体はロシア産も、国産もあんまり変わらないんですよね。
■ ロシア産が嫌われた理由
カニ自体が同じなのに、なぜロシア産のカニは嫌われていたのでしょう?そして実は最近、ロシア産のカニだからと言って昔のように嫌悪されることは少なくなっています。何故でしょう?それは・・・
昔のロシアの冷凍技術がダメダメだった
ロシア産のカニを日本まで運ぶということは、必然的に冷凍になります。昔はロシア(ソ連)の冷凍技術が今の日本のものとは比べ物にならないぐらいお粗末なものでした。急速冷凍なんて今なら家庭用の冷蔵庫でも出来るけど、超ゆっくり冷凍だったらしい。
それにカニに対する品質管理もずさんで、解凍と再冷凍を繰り返したりも平気で行われてたようで、ロシアのカニと言えばカスカスの美味しくないカニという印象でした。
だけど近年のロシアの冷凍技術はすごい
何故なら日本の企業がロシアのカニを輸入するため、冷凍技術や品質管理の指導を行っているからです。ロシアは未だに人件費がやすいので、その分国産のカニよりも安くなるんですね。
・同じ海域
・同じ冷凍技術
というわけで、国産とロシア産のカニの差は、今はほとんどありません。
魚屋がこっそりリピートしているカニ通販
かに本舗
12年連続でネットショップ大賞1位のカニ通販ショップ。正直、冷凍のカニがここまで美味しいとは驚きました。元魚屋の僕がこっそり通販で何度も買っています。両親やお世話になった人への贈り物にも使っています。