カニのコレステロール

カニのコレステロールは高い?

小さいころ、親父にカニを食わせてもらった時に「カニはコレステロールが高いから、あんまりたくさんは食べるな」と言われた記憶があります。母親もそれに同意していたため、カニはコレステロールが高いというのが僕の中で常識になりました。さらに、社会に出てみて、いろんな話を聞くと、カニのコレステロールが高いというのはどうやら常識らしいんです。

「カニは美味いけど、コレステロールが高いから、たくさん食べると太る」
「カニをたくさん食べ過ぎると、痛風になるから気をつけろ」

などの話は本当によく聞きます。

でも調べてみると・・・

実はカニのコレステロール値は低い

ということが分かりました。以下に詳しく解説していきます。

参考記事
カニは意外と低カロリー?
カニは食べ過ぎると痛風になる?カニのプリン体の値について

 

カニのコレステロール値

そんなわけで、カニのコレステロール値について調べてみました。それぞれ100gあたりです。

100gあたりのカニのコレステロール値

  • ズワイガニ:61mg
  • 毛ガニ:53mg
  • タラバガニ:53mg
  • カニ味噌:460mg

カニミソは460mgと高い値を示していますが、カニの身は50~60mgという値になっています。

 

他の食品のコレステロール値

カニのコレステロール値はなんとなく分かりましたが、数値だけ言われてもちょっとよくわかんない・・・ってことで、他の食品と比べてみましょう。

100gあたりの他の食材のコレステロール値

  • 卵黄:1400mg
  • タイ(塩焼き):93mg
  • さんま(開き):80mg
  • 牛肉(ばら):98mg
  • 豚肉(ばら):70mg
  • 鶏レバー:370mg

あれ?他の食品も結構コレステロール値が高いぞ。しかも卵黄がエグい!1400mgってことで、カニの20倍です。すごいですね。また、タイとかさんまに比べても、カニはむしろコレステロールが低い。

 

カニと他の食品のコレステロール値比較

分かりやすいように表にしてみました。オレンジ色の棒グラフがカニです。

やっぱり卵黄はすごい高い値ですね。コレステロール気にする人はあまり食べないでおきましょう。一方、カニに関しては、カニ味噌は比較的高いですが、カニの身はむしろ低コレステロール食品だと言うことが分かります。カニ味噌も、卵黄と比べるとコレステロールは低いし、食べる量だって多くない。カニ味噌を卵黄みたいにバクバク食べたらいくらお金があっても足りません。なのでカニを食べるときにカニのコレステロールはあんまり気にすることはないと思います。

 

なぜカニのコレステロールが高いと言われるんでしょう?(考察)

カニは高コレステロールの食品だという間違った常識が広まったのか、いくつか考察してみます。

測定方法が間違っていた

栄養学あるあるなのだそうですが、昔の栄養成分の測定方法は今と違ってて間違ってることが多いらしいんです。

特に有名なのがひじき。ひじきは鉄分が多いというイメージがあると思いますが、実は言われていたほど含まれていません。ひじきは獲れたらすぐに茹でるんですが、昔は鉄鍋で茹でていたので、鍋の鉄分がひじきに入っていたそうなんです。2015年に100gあたり55mgから6.2mg(9分の1!)になったんですが、ひじき業界では数十年前から鉄鍋は使わず、ステンレス鍋で茹でていたので、数十年間間違った栄養成分の表記が行われていたことになります。

同じようにカニのコレステロールも間違ってた可能性もあるのかな?とか思いました。

カニを独り占めするため

食卓にカニが出てきた。親父はカニでゆっくり一杯と思ってるのに、子供がバクバク食う。そこで一計を思いついた。

「カニはコレステロールが高いから子供は食っちゃいかん」

これ結構ありそうな話でしょ?後は飲み会とかで、コレステロール気にしている同僚を牽制するために放たれた一言かもしれません。とにかくそんなのが広まって、カニはコレステロールが高いという間違ったレッテルが貼られたのかな?

 

まとめ

とにかく結論としては、

カニはむしろ低コレステロール食品

です。なので安心して食べて下さい。

 

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