カニを食べ過ぎると痛風になる?
痛風は贅沢病だなんてよく言われます。特にカニは痛風になりやすい食品の筆頭候補として、古来より食べ過ぎ注意報が出されていました。
痛風の原因とされるのはプリン体です。尿酸値を下げるサプリがTVCMでも流されたり、プリン体フリーのビール(っぽいもの)が販売されたりで食事ケアが注目されていますが、一般的にはカニのプリン体は多く、糖尿病の方や痛風の方は、やめといたほうがいいと言われます。
でも実は・・・
カニのプリン体はむしろ少ない
のです。実際にプリン体の数値を見てみましょう。
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カニのプリン体含有量
実際にカニに含まれるプリン体値を見てみましょう。
カニのプリン体含有量(100gあたり)
- ズワイガニの身:65mg
- タラバガニ(総合):100mg
- ズワイガニのミソ:150mg
ん?これって多いのか?それとも少ないのか? カニミソが多いみたいだけど、そんなにたくさん食べるわけでもないし・・・ってなわけで、他の食材のプリン体も見てみましょう。
カニ以外の食材のプリン体
さて、他の食材のプリン体はどうでしょうか?
他の食材のプリン体含有量(100gあたり)
- 大正エビ:273mg
- カツオ:211mg
- 真イワシ:210mg
- クルマエビ:195mg
- タラコ:120mg
- あん肝酒蒸し:399mg
- 鶏肉レバー:312mg
- 納豆:113mg
- 鶏肉モモ:122mg
- 牛肉(ヒレ):98mg
- 豚肉(ロース):91mg
カニが100mg前後なのに対し、他の食材は余裕で200とか超えています。あん肝が高いって言われていますが、399mgと、実にズワイガニの身の6倍超!
特にカツオとか、エビとか、どっちかっていうと健康的なイメージがある食材も結構高いです。鶏レバーも想像通り高いけど、意外と鶏もも肉とか、納豆とかもカニより高いです。そう考えるとカニのプリン体なんて、特別高いとは言えません。
グラフにして見てみましょう
※ オレンジがカニ関係
グラフにするとわかりやすいですが、このグラフの中では最もズワイガニの身がプリン体が少ないです。ズワイガニは豚ロースや牛肉、鶏もも肉、納豆よりプリン体が少ないです。これは意外!このグラフを見ると、かなりプリン体が低い食品だと言うことが分かります。
逆に多いのは、あん肝、レバー、大正エビ、カツオなど。魚介類は総じて多いようでして、そのイメージがカニにも付いたのかもしれません。
通風=贅沢病という風潮
カニが通風の原因と信じられている原因のひとつは、通風は贅沢病だと言われていることです。
たしかにあん肝や、鶏レバーなど高級な食材にプリン体が高いのですが、そのため高級食材であるカニもプリン体が高いと勘違いした結果なのでしょう。高級食材だからと言ってプリン体が高いと考えるのは間違いのようですね。
カニがプリン体が高いとか言われるようになったのは、きっとカニを食べた人をねたんだ人が「カニなんか食ったら痛風になるぞ!」っていう嫌がらせで言ったことが広まったのかもしれませんね。もしくはカニをねだる子供に、親があんまり食べさせないように「カニは食べ過ぎちゃダメ」と方便で言ったのかもしれません。今回、カニの栄養素を調べた結果、食べ過ぎると体に悪いどころか、むしろ健康的な食材であることが分かりました。
だから安心してカニを食べてください!
※上のカニを注文したのはかに本舗
今まで通風が気になってカニを控えていた方、カニのプリン体はむしろ少ないです。安心してカニを食べてください。大丈夫です。ゆでガニをそのまま食べても、カニ鍋にしても、通風の危険はありません。だからと言って食べ過ぎは良くないでしょうけど、他の食材を食べ過ぎるよりは、通風になる可能性は低そうです。
安心してカニを食べてください!
魚屋がこっそりリピートしているカニ通販
かに本舗
12年連続でネットショップ大賞1位のカニ通販ショップ。元魚屋の僕がこっそり通販で何度も買っているほど。味よし、サイズよし、対応よしで自信を持っておすすめできるカニ通販です。