早良のお刺身

魚屋の息子が今まで食べた中で最も美味しかった刺し身ベスト3

昨日、都内某所でサワラのお刺身を食べました。サワラの旬は5月頃のはず。ずいぶん旬が外れているなぁと思ったけど、関東ではどうやら12月~2月が旬らしい。ということは、今は11月なのでそれほど外れてるってほどでもない。

食べてみるとなかなか美味しかった。でも昔、淡路島に行った時に食べたサワラのお刺身を思い出した。

正確に言うとお寿司だったんだけど、かなーり大ぶりに切ったサワラの身を少し炙って、粗塩をすこし振って食べたあのサワラは、すごく美味しかった。

ああ、また食べたいなぁ・・・ と感慨に耽って、一緒に行った人たちに話していたら、人生で一番美味しかった刺し身の話になったので、ここでも書いてみたいと思います。

ひとつは淡路島のサワラ。なので後二つ。

家で食べたシマアジのお刺し身

シマアジ

ずいぶん前になりますが、昔、家で食べたシマアジのお刺身が本当に美味しかった。

この記事のタイトルの通り、うちの親父は魚屋ですが、あるときうちでパーティーが開催された。やってくるのはウチの親父の仕事仲間たち、つまりは魚屋さんばかり。プロばかりである。そこで出されたシマアジのお刺身は、もう今まで食べたことのない、そしてそれ以降も食べたことのないような美味しさだった。

表現できませんが、単純に味だけで言えば、人生で一番美味しかったお刺身だと思う。

その後、かの誉れ高き関アジとか、アニーにビビりながら食べたサバとか、グラムあたり純銀より高いと言われた大間のマグロとか、いろいろ美味しい魚を食べたけど、あのシマアジには太刀打ちできません。

そして驚くべきことに、その後食べたシマアジの中で、あの時の美味しさの片鱗を見せたシマアジが無い。

だから、あのシマアジを食べなければ、僕の中でシマアジはかなりレベルの低い刺し身でありました。

残念なことに、今親父に聞いても、そのことは覚えてないようだし、どこ産のシマアジなのか、特殊な方法(熟成期間など)で美味しくしたのかなどは分かりません。だってもう20年以上前の話だし。

でも、あのシマアジは本当に美味しかったなぁ・・・

宮古島で食べたグルクンのお刺身

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グルクンはあまり馴染みのない魚ですが、沖縄では県魚であり、沖縄旅行に行ったことのある人は食べたことがある人もいるかもしれません。まあでも、普通にお店で出てくるグルクンの刺し身は、そこそこの味。

僕が食べたグルクンは、食べ方がすごかった

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船でグルクン釣りに行ったんです。そんなにたくさんの釣果があったわけじゃないけど、何匹か釣れました。そして寄港したとき、おもむろに船頭さんがグルクンを処理し始めたんです。

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鱗を取り、内臓を取り、そしてなぜかそのまま身に切れ目を入れだした。そしてそれを醤油につけだす。

「焼く前の下処理か?」

と思ったら、そのグルクンをつかみ、まるでトウモロコシでも食べるように、グルクンを食べだした!処理はしているとはいえ、まだ尾びれも、背びれも、骨も付いてる。

どこの原始人だ!?

と思ってたら、僕にもそのスタイルで食えといい出した。驚きを隠せないまま、言われたとおりに食べると・・・

うまい!!!

こんなに美味い魚は食べたことがない!

さっき書いたシマアジとは、また全然違う美味さ、驚き。衝撃度で言えば、人生であれほど食べ物で驚かされたことはない。

見ると、一緒に乗船した仲間たちも、みな驚きと喜びに満ちた顔をしています。あのときの話をすると、数年経った今でも会話に花が咲く。それほど美味しかった。

食べたグルクンはそれほど多くなかったけど、感激を覚えるには十分でした。本当に美味しかった。

というわけで、今まで食べた美味しかった刺し身ベスト3は

・淡路島のサワラ
・親父のシマアジ
・宮古島のグルクン

の3つでした。あ~ また食べたいなぁ。

 
 

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